シアバターとアロマの手作りリップクリーム

アロマテラピーの勉強を始めて、手作りコスメを試作しては友人にプレゼントしていた頃のことです。

知人から市販のリップクリームが使えなくて困っていると聞きました。
敏感肌だから薬用リップなら、と使ったら唇が赤く腫れてしまったそうです。
成分を見るとたくさん書いてあって不信感もめばえたと言われていました。

そこで、私が作っているリップクリームの材料と、ラベンダー精油の効能をお話しして試しに使ってもらったのです。

翌日、どんなに良かったかを熱く語ってくれたことは忘れられません。
アロマで喜んでくれる人がいることを実感し、とても嬉しかった思い出の一つです。

もともとリップクリームのレシピはなかったので、試行錯誤を繰り返すしかなかったのですが、とても楽しく、基本のレシピが出来上がった時は感激しました。
それから現在も少しずつ改良を重ねながら作り続け、使い続けているリップクリームです。

スティック容器2本分の材料と作り方です。
①スイートアーモンドオイル10ml、シアバター2g、ミツロウ4gをビーカーに入れ湯煎で溶かす。
②粗熱がとれたら精油を2滴入れよくかき混ぜる。
③リップケースに入れ固める。

ベースオイルには、肌ざわりが滑らかで肌を柔らかくする効果があるスイートアーモンドオイルを使いました。
乾燥や日差しから肌を守ってくれ、防腐剤としての役割があるホホバオイルも適しています。

美容効果に優れているシアバターは、高い保湿効果やエイジングケアに注目され、多くのコスメに使われています。

精油はお好みで。デリケートな部分なので刺激が強い精油は避けてくださいね。
おすすめは、ラベンダーとゼラニウムのブレンドです。
ラベンダーは、皮脂分泌のバランスを調整し、細胞の再生能力を高めてくれます。
ゼラニウムは、美肌効果が高いバラと同じ成分を持つのでスキンケアによく使われます。

精油をブレンドすると、相乗効果(お互いに効能を強め合う)が期待できるというメリットもあります。
リップクリーム作りのアロマレッスンを数多くやってきましたが、このことをお伝えすると、ほぼこの2種類のブレンドをされます。

先日、このリップクリームを使った方たちから嬉しい感想が寄せられたので紹介させていただきます。

・潤いが長時間続きます。
・香りに癒されています。
・リップクリームが手作りできるなんて思わなかった。
・リップクリームの上に重ねた口紅が落ちにくくてびっくりしました。
・ケースがシンプルで気に入っています。
・ケースを見た友人に「どこのリップ?」とよく聞かれます。
・寝付きの悪い夫が寝る前につけるようになって寝付きが良くなった。

最後の感想…私も驚きました。
ストレスを解消するゼラニウムと、鎮静効果があるラベンダーが、神経の緊張をほぐして眠りに誘ってくれたのかもしれません。
実際に、ある臨床データでは、不眠を訴える人がラベンダーの吸入で熟睡度がアップしたり、入眠の速さを自覚したりという結果が出たそうです。

唇のケアでお悩みの方、ぜひ手作りしてみてはいかがでしょうか?
ご希望がありましたらレッスンも開催しています。

ABOUTこの記事をかいた人

私はアロマテラピーと出会ったことがきっかけで毎日を心地よく、心豊かに過ごすことの大切さに気づきました。
このブログでは、アロマテラピーの専門的な知識だけではなく、身近にある香り、香りのある生活のご提案、香りにまつわるエピソードなど、みなさまの日々の生活に役立つ情報をお届けしていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。